ピケマルシェ365日は、パン職人(利用者さん)が重度の障がいを持った方がたくさん通所している、就労継続支援B型事業所です。
得意なこと、苦手なこと、好きなこと、嫌いなこと、私たちもひとりひとり違いますが、パン職人も個性の幅がとても広いです。障がい特性に起因する要素もありますが、様々な経験の少なさから苦手、あるいは嫌いと思われていることも多いように感じます。 ・ベタベタした感触が苦手で、最初はパン生地に触るだけで手を洗っていた方が、数日のうちに丸目ができるようになり、さらには職員がそばにいなくても成形を任せられるようになる。 ・指先に力が入れづらく綴じ目に介助が必要な方が、食パンの成形は余分な力が入らない分生地を傷めずに上手にできる。 ・クリームの泡立てが得意。 ・肉は焦がさずいつも同じ焼き加減で炒められる。 ・みじん切りが早くて細かくできる。 など、様々な仕事を経験することで、普段の様子からは想像できない「できる。得意」を発見することがたくさんあります。 普段の生活ではすることのない経験もしてみる、挑戦できるそんな職場でありたいと思っています。 そしてもう一つ大事にしていることは、パン職人と一緒に作った商品をお客様にお届けするという事。 販売や、イベント出店など日曜日、祝日の出勤になる事もありますが、無理のない範囲で出勤をお願いしています。 職員だけで作った商品は販売しません。イベントにも、販売にもいつもパン職人と共に出かけます。 自分たちが作った商品を、直接お客様に販売する場はとても貴重な社会経験となります。地域の方にもいろいろな場を通して、パン職人が仕事をしているパン屋があることを知っていただけたらと思っています。
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April 2021
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