0 Comments
早いもので、野比店がオープンして6年目を迎えました。
この間にコロナ禍もあり、在宅での作業では不可能で、 どうしても密な環境になってしまうパン・焼き菓子作りの作業環境を整えるため、 またパン職人たちのさらなる工賃アップを図るため、 従たる事業所として久里浜店をオープンし3年目に入りました。 オープンにあたっては、場所の確保や、職員の増員などクリアしなければならない難題もありましたが、 お陰様で良い出会いに恵まれ、無事に今日を迎えられていることに日々感謝しています。 職場実習を通して毎年特別支援学校の卒業生を新メンバーに迎えることができ、 パン職人は今年で19名、職員は13名になりました。 しばらくの間、バタバタに紛れてすっかりさぼってしまっていましたが、 まだ紹介できていないパン職人と、職員の紹介をしていきたいと思っています。 個性豊かな楽しい人たちの集合体。目を通していただけたら嬉しいです。 ピケマルシェ365日では現在
常勤3名、パート5名が仕事をしています。 パン職人の紹介シリーズにつづいて、 ともに働く職員をシリーズで紹介していきます。 「Kさん」 聞き上手で、ぞれぞれの情報を得ることが得意です。 販売などで職員が忙しい時も、パン職人の支援がどうか、手薄になっていないか、 いつも様子を見て気づいた時は疑問を投げかけてくれます。 家族がパン好きな方が多く、ピケマルシェ365日の大事なお客さんでもあります。 食べた商品について、忌憚ない意見を言ってくれ、改良につながった商品もあります。 職員としては開所からの経験ですが、長年自閉症の方とは多く接しており、 その特性を踏まえた支援や、スモールステップの工夫には強みがあります。 ピケマルシェ365日では現在
常勤3名、パート5名が仕事をしています。 パン職人の紹介シリーズにつづいて、 ともに働く職員をシリーズで紹介していきます。 「Mさん」 明るくて、困ったり迷ったりしているパン職人がいると、 すぐに気が付いて声をかける優しいMさん。 いつもパン職人の誰かがそばにいる印象があります。 会計の知識も豊富で、分からない時の相談役です。 数字に強くエクセルを使いこなすかっこよさには定評があります。 レジを担当することが多いのですが、 さわやかな印象のMさんは実年齢よりずっと若く見られることが多く、皆の羨望の的です。 仕事が早く、短時間のうちにたくさんの仕事をこなします。 ペーパードライバーなので、暑い日も寒い日も自宅から電車と徒歩で通勤しています。 ピケマルシェ365日では現在
常勤3名、パート5名が仕事をしています。 パン職人の紹介シリーズにつづいて、 ともに働く職員をシリーズで紹介していきます。 「Iさん」 前の職場も含め長年パン職人と接しており、何が考えられるかな? など聞くと以前を振り返り、いろいろなアドバイスをしてくれる、パン職人の良き理解者です。 いつも「自分だったらこうする。こう思う」など、 パン職人の立場で物事を考えるIさんには教えられることがたくさんあります。 丁寧に教えることを大事にし、どの仕事でも方法を伝えながらパン職人と一緒に行います。 明るい笑顔が持ち味で、商品の説明もとても丁寧で接客が得意です。 見やすい値段表示や商品の置き方など、店舗の配置はいつも工夫してくれます。 ピケマルシェ365日では現在
常勤3名、パート5名が仕事をしています。 パン職人の紹介シリーズにつづいて、 ともに働く職員をシリーズで紹介していきます。 「Oさん」 物静かでいつも穏やかな伝え方ができる、柔らかい雰囲気が持ち味のOさん。 プライベートでもパン教室に通って勉強するなど、パン作りの基礎知識があります。 二人の自閉症の方の保護者でもあり、どんな状態の時でも、 凛としていつもと変わらずパン職人に接することができる芯の強さももっています。 パン職人に伝わりやすいように、短い言葉を使い、そっと姿勢を直し、手を差し伸べる、 そんな支援が自然にできるOさんは、皆が大好きな職員です。 重度の知的障がいを伴う自閉症である私の子どもは、自分の限られた要求、気になる予定の確認、
日常生活上のあいさつ程度を単語レベルで発する以外は、ほとんど会話ができない。 自分が経験したことがないことは、言葉で聞かれても理解も想像も難しいので、 「好き?嫌い?」「したい?したくない?」「どっちがいい?」などど聞かれても、 自分の気持ちや意思を伴って答えることはとても難しい。 自閉症特有のパターン行動や、オウム返し、こだわりもあるので例えば病院で医師に 「調子はどうですか?」と聞かれると「どうですか?」とそのまま元気に返事してしまう。 日常生活でもおやつに「りんご食べる?せんべい食べる?」と聞くと、本当はりんごを食べたいのに 後半に聞いた「せんべい」の言葉が印象に強く残り、「せんべい」と答えてしまうこともある。 また、いつも行くスーパーで買い物すると、毎回買ってもう飽きてきているおやつでも、 声をかけずにいると同じ物を毎回選んでしまうこともある。この場所ではこれを買うというパターンにはまり 自分では抜け出なくなってしまうのである。本人が選んだ物でも、意思とは異なることが多々ある。 成長過程で、小学校、中学校、高校、そして卒業後の進路、就職、生活の場と本人の人生を左右する大きな選択を迫られることが幾度となくあるが、自分で「こうしたい。ここに行きたい」と伝えることが難しい当事者の保護者は、 今までの本人の様子や育った過程を振り返り、きっとこの選択があっているだろうという感で 選択をしているというのが現状ではないかと思う。 「それは本人の意思・選択ですか?」と聞かれたら、「本人の意思は私にはわかりませんが、 多分本人に一番合っているのではないかと思い私が選択しました」と答えるしかありません。 その選択がどうだったか、本当にあっているのかを常に気にしながら過ごしている。 支援者として、大きな選択の場面に立ちあった時には「それは本人の意思・選択ですか?」と問うのではなく 「本人にとって意思に沿う選択になるように、一緒に考えていきましょう」そう伝えられる支援者でいたいと思う。 |